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うちの猫にカビが生えた。。皮膚糸状菌症の対策と治療

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ある日のこと愛ネコと戯れていると猫ちゃんにハゲを見つけました。 ”うわー。うちの子、ハゲや~”と思っていると なんと1か所ではありません。何か所もあります。 これは大病の前触れでは?急いで動物病院に駆け込みました。 動物病院に到着して、診察に呼ばれると だらしなく白衣を着ているきったねー獣医がやってきました。。 (きたねーな。。コイツで大丈夫かな。。?と思っていると) 愛ネコを見るなり一言 ”あー。たぶんカビですね。ですね。ですねー” (あ=???カビ??ですねー??キモ。。中2かよ)と、きょとんとしていると ”水虫みたいなやつっすよー。ですねー”と更に言い放ちました。。 が==========ん。。うちの子が水虫になってモータ。。 さてさて こっからの確定診断までの経緯はどうあれ。。(獣医の仕事なので書きません) この水虫モドキのカビとはいったい何なのでしょうか?? 目次 目次タイトル カビって何ぞや? 糸状菌の症状 感染ルート ではではどうしよう・・対策へ? 掃除の頻度は? 洗濯はどうしたらいいの? 重要。糸状菌に罹るという事。。について カビに罹ってしまったときは。。獣医へ (めんどくさい場合は黄色だけ読みましょう) また読むのめんどくさいと思うので次回、箇条書きにしてアップします。 イラストや より   カビって何ぞや 難しいことは省きます。 ここで言うカビというのは、 真菌=皮膚糸状菌症という病気 の事です。 ひとこと” カビ ”と言っても皆さんがご存知のように マラセチア、カンジダ、クリプトコッカス、白癬(水虫)。。こんな連中もカビです。。 今回、愛しい猫ちゃんをハゲ散らかしたカビは。。。 糸状菌という、角質大好な、角質フェチの真菌です。 角質大好き。。水虫みたい。。全くけがらわしい。 糸状菌についても難しい話はしません。 そのMicrosporum.canis、Trichophyton。。とか そんな話を聞きたくないですよね? 大丈夫です。それは治療する側が知っていればいいのです。 飼い主さんは、我愛しの猫は水虫と闘っているんだ、そう思っていただければ結構です。 実際、水...

猫が糖尿病になる危険な生活・習慣について

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ウチの猫ちゃんがまさかの糖尿病・・毎日、インスリン注射をするなんて! 考えただけでも卒倒しそうです。 そんな飼い主さんの為に日々、獣医学は猫ちゃんが糖尿病にならぬよう 予防の研究を進めています。そんな研究の一つをご紹介。 http://www.zastavki.com/eng/Animals/Cats/wallpaper-32826.htm より 猫ちゃんって糖尿病になりやすいの? 猫が自然に糖尿病になってしまうリスクは0.1%程 だと言われています。 ですから、自然のままに暮らしている猫ちゃんはほぼ糖尿病になることはありません。 人と暮らすようになったために糖尿病になるリスクを抱えてしまったという事です。 人との生活に潜むリスクファクターをあぶりだしましょう。 リスクファクターの一覧 品種: MIX猫を1としたとき、糖尿病になりやすい品種 バーミーズ、ノルウェージャンフォレストキャット 性別: オス猫 である(メスの2倍) 不妊手術 をしている(肥満と関係か??) 外へのアクセス: 運動を好まない猫は糖尿病になるリスクが高い 外にアクセスできる環境があると糖尿病になるリスクは下げられる。 生来、 運動を好む猫ちゃん の場合 、完全室内飼いでも 糖尿病になる リスクは低い 。 食事の食べ方*1: 食事をすぐに完食する猫ちゃんは糖尿病になりやすい。 食事をだらだら食べる。。食に執着しない猫ちゃんは有意に糖尿病になりにくい。 *1、研究時の猫ちゃんの条件が異なっているため議論が続いている。暫定的な因子 食生活*2: ドライフードを中心に食べている (ドライフードに含まれる炭水化物が影響している?) 太っていない猫ちゃんであってもドライ中心の食生活の猫ちゃんは糖尿病になりやすい。 *2、この因子も条件をそろえた状態でのさらなる研究が必要。暫定的な因子 ですが、様々な研究から炭水化物を3g/100kCal以下に抑えた方が糖尿病になるリスクは低くなるようだ・・といわれています。 高タンパク質ダイエットが糖尿病猫のインスリン減量につながったというエビデンスは上がっていますが、コンセンサスに至っていません。。。 たぶん。。ネズミに近い 低炭水化物、高たんぱく、脂肪が含まれ...