我が家の犬の目が白い。。白内障と核硬化症は違うのか?核硬化症の対策を知る。

朝顔狗子杉戸を一部改編

目次

  1. 白内障ってなに?
  2. 核硬化症ってなに?
  3. どうすりゃいいの?

動物病院に行ってワクチン接種が終わると
獣医から「最近、気になることは?」と聞かれました。
「あ。。そういえば最近、目が白くなった気がします。。」とあなたは答えます。

実は実家の父が加齢黄班変性で手術をしたばかりでした。。愛犬の視力はいかがなものか。。?

獣医はあなたの言葉を聞くと愛犬の目に少し光を当てて。。

「あー、白いですがこれは核硬化症ですね、タダの老化です。大丈夫です」と言いました。


ん??は?大丈夫??老化??? 老化だから大丈夫! んなわけねーだろ??

あなたはムカッとしました。
というのも、父の病気の一件で目の病気を勉強をしていたあなたは加齢黄班変性も老化が原因であるのを知っていますし、白内障も老化から来るのを知っているからです。


さて、獣医の言葉は信じていいのでしょうか?

取りあえず対策だけしりたいって方は下を読んでください。


  • どうすりゃいいの?へ



  • そもそも白内障、核硬化ってなんやねん。。


    白内障ってのは

    ほかに詳しいネット情報があるのでそちらに譲ります。
    要するに水晶体を埋めている、水溶性タンパク質が様々な原因により白濁することです。


    白濁の原因としては

    老化。
    高脂血症。
    高血圧。
    糖尿病。
    腎不全。
    外傷などですね。


    外傷ってのは水晶体偏移。。水晶体脱臼ってやつですね

    脱臼は意外にあります。。サッカーボールとか、フリスビーとか
    夢中で追いかけるので。。そんな時は一応、病院行った方がいいです。

    この白内障ですが、濁ってくる部位によって3つにわけられまして。。。
    それぞれ皮質、核、後嚢下と名づけられています。

    京大のHPより

    解剖的な名称です。




    日本眼科学会HPより



    で、問題の核硬化症とは


    獣医眼科学からかいつまんで説明すると

    6才以上のすべての犬にみられ
    水晶体の前上皮細胞の分裂により核が圧縮される状態で
    老視の原因となるとのこと。
    線維の配列は乱れない事から視覚は失われない。。云々。

    説明が難しいのですが。。補足しますと

    水晶体の前上皮細胞は死ぬまで分裂し続けます。
    分裂したままでは目はどんどん巨大化していくわけですが
    勿論、そんなわけもなく分裂した細胞は外側ではなく核(内側)に向かって進みます。
    そのため年齢とともに細胞が中心に向かって圧縮されるってわけです。
    圧縮されたタンパクが変性し白くなるってことです。
    これが核硬化の機序です。


    余談ですが。。分裂した細胞が剥がれ落ちれば圧縮されないのに~と思いましたか?
    それは、無理なんです。皮質細胞が水分を分泌して水晶体を作るって仕組みだったらそれでもよいでしょうけど
    分裂した細胞が核を作るという仕組みを生物が採用してしまった以上どうにもなりません。



    この核硬化の仕組みを考えてみると核白内障の仕組みと同じなんです。

    しかしながら、獣医の教科書では別の病態として扱われているので

    細胞レベルではどんな違いがあるのか?病理を調べてみることにしました。
    結論から言うと犬の核硬化症を病理的に説明している書物を見つけられませんでした。

    結局、研究されてない。。ってのが現状でしょう。

    少々強引ですが
    白濁する部位が同一である、また白濁の仕組みが同じであることから

    人間でいう核白内障と犬で言う核硬化症は同じ


    といって差し支えないと思います。


    人では核白内障は治療対象です。
    なぜなら視力に影響するからだけでなく
    緑内障に移行する可能性があるからです。
    そして進行するほど治療は難しくなります。

    しかし

    犬の核硬化症は非常にゆっくり進みます。

    人の場合、平均年齢80歳ですので、ゆっくり進む核白内障であっても
    いつか必ず視力障害を引き起こすので、治療対象になりますが。。

    犬はいくら長命でも20年。。核硬化にて視力を失うにはいたりません。
    そのため

    手術はしない。たんなる老化で片付けられるわけです。


    視力は失わないとしても
    たんなる老化で片づけられて。。ムカつきませんか?

    僕だったら、殺意すら湧きますね。

    ってことで、愛犬の目が白くなってきたとおもったら
    獣医が白内障と言おうが、核硬化と言おうが
    対策を始めましょう。


    では、対策しましょう


    もし愛犬が白内障であるなら原因疾患があるならそれを治療することが最優先です。
    糖尿病なんかは白内障、視力障害うんぬんよりも
    命に関わる血管ボロボロ状態ですので
    緊急性が高いです。


    1、医薬品を用いる
    初期段階では内科療法での遅延効果が認められています。
    詳しくは動物病院でご相談ください。


    2、サプリや食事で頑張ってみる
    薬に比べれば、効きは効果があるのか?分からないくらいマイルドです。
    ですが薬はどうも。。って方は症状が出る前から気にしていればいいと思います。


    レバー:レバーに含まれる、グルタチオンは抗酸化作用があります。グルタチオンは白内障だけでなく、肝機能にも良いとされています。焼くかレンジでチンで良いと思います。

    ブロッコリー:グルタチオンが含まれています。それ以外にも食物繊維が含まれていたりと、目にも良いし体にもいいです。電子レンジで加熱してください。グルタチオンは水溶性なので湯がいたら水に溶けます。

    DHA,EPA:抗酸化作用があるといわれており、白内障にも効果があるのでは?と考えられています。エビデンスは皆無です。ただ、魚油そのものは腎機能、肝機能など様々な効果が認められているので長生きしてもらうには効果的だと考えられます(明確な延命効果のエビデンスは無い)。
    魚をあげればいいのか?って話になりますが、もし愛犬が腎不全を抱えている場合、魚のたんぱく質が腎臓に負担となることがあるので注意しなければいけません。

    マルチビタミン:これも抗酸化作用を狙ってのサプリです。目にどれくらい効くか?は不明ですが身体には良いです。どれくらいあげればいいのか?1,2粒で良いと思います。
    水溶性ビタミンなので、蓄積することはありません。


    上記はエビデンスは無いです。
    ぶっちゃけた話、医薬品だって効果があるか?分からないんですからね・・製薬さんには悪いけど。それでも、飼い主さんが、悲しい顔するから
    なんかして獣医らしいことあげた感を出すためのパフォーマンス感が大きいです。
    その他、脂質を使った治験中の治療法がありますが・・また今度にさせてください。


    上にあげた対策は正直
    外科的な介入に比べ、はっきり効果を感じることはないでしょう。

    ですが犬の場合、白内障の手術は一般的ではありませんし、数十万とかかりますし
    白内障は高齢犬で多くそれだけ麻酔リスクも高まります。
    できるなら内科でという思いは自然な感情です。

    まだ愛犬の目が白くないなら
    早めに対策を立てることでもしかしたら一生、クリアな目で過ごせるかもしれませんよ!
    白くなってきていても、進行を遅らせることも出来るかもしれませんよ!

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    どくしゃゼロでも、一月続けてみたぜ・・
    先週、よっしゃー!!アクセス来たー。しかも海外かよ!って
    テンションあがったら、グーグルの検索システム関係らしい・・
    いつか誰かの役に立つことを祈り
    ココに公開する。。


    参考文献
    小動物の眼科学マニュアル(学窓社)
    プライマリ・ケア医&救急医のための眼科診療ガイド: これだけで眼科がわかる!(メディカ出版)